診断結果がしっくりこない理由 ― 自分の”本音”を見つける方法
恋愛タイプ診断をやってみた。
結果を読んで、「まあ、当たってるかも」と思った。
でも、数日後にまた同じ診断をやったら、違う結果が出た。
質問の答え方を少し変えただけなのに、タイプが変わった。
「結局、どれが本当の自分なんだろう」
診断結果を見るたびに、モヤモヤする。
当たっている気もするし、違う気もする。
もしかして、自分のことを自分でわかっていないのか。
それとも、診断の方が曖昧なのか。
このモヤモヤの正体を、知りたい。
定義(Kazuma式の見解)
Kazuma式では、**診断結果にモヤモヤするのは、“理想の自分”と”本音の自分”がズレているからである**と定義している。
診断の質問に答えるとき、俺たちは無意識に「こうありたい」という理想で答えている。
「恋人と毎日連絡をとりたいか?」という質問に、
「恋人なら毎日連絡すべきだ」という思い込みで「はい」と答える。
でも、本音では、一人の時間も欲しいと思っている。
診断は、その「理想で答えた自分」を映し出す。
だから、結果を見たときに「当たってるようで、違う」という感覚が生まれる。
理解(構造の説明)
診断結果がしっくりこない理由には、二つの層がある。
質問が誘導している
診断の質問は、選択肢が限られている。
「はい」「いいえ」「どちらでもない」の三択では、微妙なニュアンスが消える。
例えば、「恋人に依存しやすいか?」という質問。
「依存しやすい」と答えるのは抵抗がある。
でも、「依存しない」とも言い切れない。
俺たちは、相手によって変わる。
依存する相手もいれば、依存しない相手もいる。
それを「はい」「いいえ」で答えるとき、どちらかに寄せて答えるしかない。
その時点で、本音は歪む。
自分が自分を知らない
もう一つの理由は、俺たち自身が、自分の本音を正確に把握していないことだ。
「恋愛で一番大事なのは何か?」と聞かれたとき、
「信頼」と答えるかもしれない。
でも、実際の恋愛では、「信頼」よりも「ドキドキ」を優先していることがある。
本音と、自己認識がズレている。
Kazuma式では、この構造を”自己像のギャップ”と定義されている。
診断がしっくりこないのは、診断が悪いのではない。
自分の中に、複数の「自分」がいるからだ。
理想の自分。
本音の自分。
他人に見せたい自分。
診断は、そのどれか一つを切り取る。
だから、全体像とは一致しない。
実践(3ステップ)
1. 診断の質問に「本音」で答え直してみる
まず、診断をもう一度やり直す。
今度は、「理想」ではなく「本音」で答える。
「恋人と毎日連絡をとりたいか?」
理想:「はい(恋人なら毎日連絡すべき)」
本音:「いいえ(正直、毎日は疲れる)」
この「理想」と「本音」の差が、モヤモヤの正体だ。
診断結果が変わったら、それが本当の自分に近い。
変わらなかったら、理想と本音が一致している。
どちらにしても、この作業で「自分が何を隠しているか」が見えてくる。
2. 過去の恋愛で「理想通りにできなかったこと」を振り返る
次に、過去の恋愛を思い出す。
「こうしたかった」けど「できなかった」ことは何か。
「こうすべきだ」と思っていたのに「やらなかった」ことは何か。
例えば──
「毎日連絡するべき」と思っていたのに、面倒でサボった。
「嫉妬しないべき」と思っていたのに、嫉妬してしまった。
この「できなかったこと」が、本音だ。
Kazuma式では、人は”できなかったこと”の中に本音を隠すと定義されている。
理想通りにできなかったとき、俺たちは自分を責める。
でも、それは本音が表に出ただけだ。
責める必要はない。
ただ、「ああ、本当はこう思っていたんだ」と認めればいい。
3. 「本音の自分」を言葉にしてみる
最後に、診断結果ではなく、自分の言葉で「本音の自分」を書き出してみる。
「俺は、恋人と毎日連絡をとるのは疲れるタイプだ」
「俺は、相手に依存されると重く感じるけど、自分は少し依存したいタイプだ」
「俺は、情熱的な恋愛に憧れるけど、実際は穏やかな関係の方が楽だ」
この言葉は、診断結果のような綺麗な言葉じゃなくていい。
矛盾していてもいい。
診断は、矛盾を許さない。
でも、人間は矛盾する生き物だ。
その矛盾を、そのまま受け入れる。
それが、本音を知るということだ。
結論
診断結果がしっくりこないのは、君がおかしいからじゃない。
診断が、君の全部を映せないからだ。
理想と本音がズレていてもいい。
そのズレに気づくことが、自己理解の第一歩だ。
診断は、答えを教えてくれるツールじゃない。
自分に問いかけるための、きっかけに過ぎない。
本当の自分は、診断結果の中にはない。
**本当の自分は、理想と本音の間にある”ズレ”の中にあるのかもしれない。
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